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2019.09.12  【受付開始】分科会の一般参加者の申込受付がはじまりました

2019.09.01   先住民族テッラマードレのプレスリリースが発表されました

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食を通じた

先住民族のエンパワーメント

「先住民族テッラマードレ アジア・環太平洋 in アイヌモシリ」は、 アジア・環太平洋地域を中心に、食文化を守り次世代に繋ぐ活動に取り組む先住民族と食のリーダーたちが一堂に会し、気候変動や食の持続可能性について話し合い、未来について共に考える4日間の国際ギャザリングです。

ABOUT

食の未来は、古の叡智にあり。

持続可能な文明への転換のためには、先住民族が継承する智慧と技が必要であり、先住民族という存在そのものを見直すことが必要とされています。一方でアイヌをはじめとする世界の先住民族が、生きる基盤を根こそぎにされ、今も厳しい状況下に置かれている現状があります。

食は、日々の暮らしに不可欠であり、健康や環境、社会・政治・経済状況と密接につながっています。あまりに日常的なために見過ごされがちですが、食はさまざまな問題とつながる要であり、だからこそ食に焦点を置いた取り組みは、さまざまな問題の解決へとつながります。

 

2007年の先住民族の権利に関する国際連合宣言から12年。食を通じたアジア・環太平洋の先住民族のエンパワーメントに取り組むことは、先住民族のことだけにとどまらず、私たちの世界の新たな未来を切り開く一歩になると信じます。

開催概要

名 称

先住民族テッラマードレ アジア・環太平洋 in アイヌモシリ

日 時

2019年10月11日(金)~14日(月・祝)

※一般公開日は12日(土)と13日(日)10:00〜17:00

会 場

札幌市アイヌ文化交流センター サッポロピリカコタン

住所:〒061-2274 北海道札幌市南区小金湯27

メインテーマ

先住民族のフードシステム:気候変動と持続可能性

主 催

アイヌ女性会議メノコモシモシ、日本スローフード協会

協 力

スローフード・インターナショナル、先住民族テッラマードレ・ネットワーク他

助 成

国際交流基金アジアセンター/IFAD国際農業開発基金/クリスチャンセン財団/パワンカ財団/タマルパイス基金/三菱UFJ国際財団/さぽーとほっと基金

協 賛

国分北海道株式会社/定山渓ビューホテル/株式会社 キタエンタープライズ

株式会社 アスカジャパン/KYODAI Remittance

後援

北海道庁/札幌市

EVENT

PROGRAM

世界と日本の先住民族×食の専門家たちとともに

未来への歩みを進める4日間

「自然を敬い、恵みに感謝して必要な分だけを頂く」―私たちは今、天然資源の枯渇や気候変動、生物多様性の喪失など地球規模での危機に直面し、その影響は食文化にも大きな影響を与えています。その課題に私たち一人ひとりが取り組むために、大地の恵みと共に生きてきた先住民族の叡知に耳を傾け、その存在の声を聴き、自然との共生についてを問い直していくプロセスが必要ではないでしょうか?

国際社会においても、先住民族の智慧を課題解決の糸口とする取り組みが増えています。<先住民族テッラマードレ>は、世界160か国8万人の会員を有し、食環境や生産者の課題解決に取り組む世界最大の食のプラットフォームSlow Food(スローフード協会/本部:イタリア・ブラ)による先住民族×食文化をテーマにした国際ギャザリングです。2011年にはスウェーデンのヨックモック、2015年にはインドのシーロンで開催され、食を通じた先住民族のエンパワーメントとネットワークの構築が行われてきました。

今回はそのアジア・環太平洋版として、これまでアイヌの食文化を世界に発信する活動に取り組んできた、<Slow Food Nippon>と<アイヌ女性会議メノコモシモシ> がホストとなり、27ヵ国150名の先住民族と食のリーダーたちが、北海道/アイヌモシ(人間の静かなる大地・アイヌの生活圏を呼ぶ言葉)に集います。4日間のシンポジウムや分科会では、気候変動と食の持続可能性をメインテーマとして、先住民族と食に関する様々な課題についての対話と議論を深めていきます。また、広く一般の方に向けては、伝統食や伝統工芸を楽しく気軽に体験できるような、マルシェやワークショップも同時開催されます。

先住民族としてのルーツを持つ人も、そうでない人も、「地球との共生」「食の多様性」「伝統智」を学び合い、地球と私たちの、そして私たちの子供達の未来について、一緒に考えてみませんか?

PROGRAM

​一般公開プログラムのご案内

10月12日(土)・13日(日)のプログラムは一般公開されます。10テーマの分科会と、伝統食や伝統工芸の体験ワークショップへの参加は、事前申し込みが必要です(参加費:分科会各500円/ワークショップは各材料費有)。また2日間ともに、会場内のロビーや屋外スペースでは、伝統工芸品の販売や民族衣装の展示のほか、伝統食や飲み物などを味わっていただけるコーナーもあります(入場無料・フードなどは有料)。プログラムの内容や申込については、以下の詳細をご覧ください。

2日間共通

一般公開日の2日間、会場内の各所にて、今回招聘された先住民族の食文化や、各地での先進的な取り組みを紹介するブース、食品・伝統工芸品などの販売、民族衣装の展示などがお楽しみいただけます。また、伝統食を取り入れたランチ(個数限定)やスイーツ・お茶なども用意しておりますので、ぜひこの機会に世界の先住民族の食文化を五感で味わってみてください!

時 間 10:30-17:00

​会 場 ロビー/

    屋外スペース等

​入場無料

​<先住民族×食の未来>の最先端!~先住民族テッラマードレ マルシェ & ギャラリー  

分科会1日目 10月12日(土)

分科会1:地球を癒す叡知-気候変動と先住民族

大自然と共生してきた先住民族は、近年の急激な気候変動に深刻な影響を受けています。その一方、「気候変動を最小限に抑えるには、先住民族の知識が不可欠である」(UNFCCC(国連気候変動枠組み条約)レポートより)と言われているように、先住民族のコミュニティには地球全体のダメージを回復しうる豊かな伝統知が受け継がれ、具体的な解決策が見出されている事例もあります。このセッションでは、気候変動に対峙する各地の先住民族の声に耳を傾けながら、アジア・環太平洋において私たち全員が取り組んで行けることは何かを考えていきます。また先住民族の叡知をもって社会課題に取り組む際の、「(先住民族への)負荷」と「(先住民族の)エンパワーメント」の両側面にも注目していきます。

時 間 10:30-12:00

​会 場 メインホール

定 員 50名

参加費 500円

​分科会2:言語と食文化の関係性-失われつつある先住民族の言語をめぐって

2019年は、国連の制定する「国際先住民族の言語年」にあたります。今現在、世界には7,000の言語がありますが、その内2,680の先住民族の言語が絶滅の危機にあるといわれています。先住民族の言語は、その土地と環境にまつわる伝統知の宝庫でもあり、その継承は食文化の多様性を守るとともに、生物の多様性を保持していくことにもつながるはずです。このセッションでは、先住民族の言語の奥深さに触れながら、言語と食文化の活性化に向けたステップについて話し合います。

時 間 10:30-12:00

​会 場 レクチャールーム

定 員 15名

参加費 500円

​分科会3:“スーパーフード”の裏側で-ライフスタイルの変容と伝統食

最近の健康ブームにおいて、先住民族の伝統食が、栄養・滋養を兼ね備えた”スーパーフード”として取り上げられることが多くなってきました。しかしその裏側では、貴重な自然資源が乱獲・乱用され、食糧源へのアクセスが困難になるという問題が起きていることはあまり知られていません。また逆に、先住民族コミュニティに現代的な食文化が流入することで、(特に若い世代の)先住民族たちの食生活も変容しつつあります。このセッションでは現代社会における伝統食の在り方と、食の多様性についてを問いなおしていきます。

時 間 13:30-15:00

​会 場 メインホール

定 員 50名

参加費 500円

​分科会4:エコ "カルチュラル" ツーリズムの時代-<先住民族×観光>への期待と課題

世界各地で先住民族たちが暮らしてきた豊かな土地や文化は、観光資源としても注目を集めてきました。先住民族にとって観光は、持続可能な収入を生み出し、伝統を発展させていく機会にもなりますが、一方で、開発の影響による環境破壊や資源の搾取などの問題も依然として根深いものがあります。このセッションでは、先住民族たちの手による観光事業の成功事例や、各地での課題共有をおこない、これからの<先住民族×観光>の可能性を探っていきます。

時 間 15:30-17:00

​会 場 メインホール

定 員 50名

参加費 500円

分科会5:Land Rights Now! -この土地は誰のもの?

先住民族たちにとって<土地>は、食文化だけでなく、伝統文化、儀式、精神性にいたるまで非常に重要な意味を持っています。しかしながら、世界中の先住民族たちは、土地の権利を巡る争いに巻き込まれ、立ち入りを制限されたり、収奪の危機にも瀕してきました。このセッションでは、現在、グローバルキャンペーンが行われている“Land Rights Now!”を参照しながら、さまざまな状況下で土地の権利を獲得してきた先住民族の事例を紹介します。

時 間 15:30-17:00

​会 場 レクチャールーム

定 員 15名

参加費 500円

分科会2日目 10月13日(日)

分科会6:伝統食を次世代へーシェフの新たな社会的役割

シェフ/地域の料理人たちは、食材選びや調理法によってフードシステムに貢献できるだけでなく、消費者や特に若者に向けて教育やエンパワメントを行うなどの、社会的な役割を担っています。先住民族の伝統食は素朴で地味であると評されがちですが、シェフたちがそこに取り組むことで持続可能な未来への意識を高めることができるのではないでしょうか。このセッションでは世界の先住民族のシェフと非先住民族のシェフたちが、お互いの経験を共有しながら、その知識と料理をどのように世界に広げていけるのか、若者の文化的アイデンティティを支える力にできるか、経済的な機会を生み出すことができるのか・・・などをテーマに対話を深めていきます。

時 間 10:30-12:00

​会 場 メインホール

定 員 50名

参加費 500円

​分科会7:2つの世界を往き来する-先住民族の若者たちの今

先住民族としてのルーツを持つ若者たちは今、どのようなことを感じ、考え、これからの未来を見据えているのでしょうか。先住民族の若者の中には、コミュニティの伝統や土地を受け継ぐ責任を持ちつつも、教育や仕事の機会を求めて都市に移り住むことを余儀なくされるというジレンマを抱える者も多いようです。<古の智慧>と<新しい発想>・・・ふたつの世界を行き来することができる次世代の先住民族たちが、地域社会や国際社会で対話や活躍の場をつくり、どのような役割を担っていけるのか。先住民族ユースの展望を開いていきます。

時 間 10:30-12:00

​会 場 レクチャールーム

定 員 15名

参加費 500円

​分科会8:女性たちの目覚め-伝統食の継承と発信の担い手として

先住民族のコミュニティにおいて、女性たちは、食文化や生物の多様性を維持/継承する中心的な役割を担ってきました。しかしながら、男性優位の社会構造の中で、女性は男性よりも低い立場で扱われたり、ダブルディスクリミネーション(先住民族であり女性であるという二重差別)にも苦しめられてきました。このセッションでは、先住民族の女性たちの食文化を通したエンパワーメントをテーマに、一人一人が自分に合った役割で輝くことができるコミュニティづくりや、これからの先住民族の女性の可能性について話し合っていきます。

時 間 13:30-15:00

​会 場 メインホール

定 員 15名

参加費 500円

​分科会9:祈りとともに-食文化における精神性

<食>は、生活・文化・アイデンティティ・環境・健康・政治・経済・・・様々なものと密接な関係がありますが、先住民族の世界観の中で<食>は特に「スピリチュアリティ(精神性)」との特別な深いつながりを持っています。このセッションでは、先住民族が特に大切にしてきた、目に見えないものとの関係性や儀式の意義などについて理解を深め、私たちはこれからどのように世界と交わっていけばよいのかを問い直していきます。

時 間 15:30-17:00

​会 場 メインホール

定 員 50名

参加費 500円

分科会10:味の箱船-生物多様性を守り継ぐために

今、わたしたちの目の前では植物・動物の品種、食品、料理の伝統、さらには田園風景までが驚くスピードで消滅しつつあります。スローフード協会は20年前に「味の箱船」というカタログの作成に乗り出しました。これは、永遠に失われる恐れのあるすべての食品の生物多様性を1つのリストにまとめるもので、5000以上の製品の内、先住民族のリストは800を超えています。このセッションでは、民族独自の製品の認識を高め、先住民族の生物多様性と知識の保存、および文書化することの必要性の認識を高めます。

時 間 15:30-17:00

​会 場 レクチャールーム

定 員 20名

参加費 500円

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​ホスト紹介

<アイヌ女性会議メノコモシモシ>

<アイヌ女性会議 メノコモシモシ>は、アイヌ女性が本来の力に目覚め、その力を発揮できる様々な活動をポジティブに発信する環境づくりとエンパワメントを目指して2017年に設立されました。メノコモシモシとは、アイヌ語でメノコ「女性」モシモシ「目覚める」という意味。アイヌ女性それぞれの思いでアイヌという誇りを持ち、前向きに目覚め、皆で地位向上を目指したいという思いが込められています。

2017年10月には、Slow Food Nipponと共にピリカコタンにて「アイヌフードフェスティバル」を開催し成功をおさめました。また、2018年にイタリア・トリノで開かれた世界最大の食の祭典「Terra Madre Salone del Gusto 2018」には、8名のメンバーが参加し、アイヌ食をデモンストレーション・披露するなど、その舞台を世界へ広げています。

 



 

<Slow Food Nippon>
“Slow Food”とは、私たちの食とそれを取り巻くシステムをより良いものにするための世界的な草の根運動です。郷土に根付いた農産物や文化を失うことを始め、ファストライフ・ファストフードの台頭、食への関心の薄れを憂いて、1989年にはイタリア・ブラで国際組織SlowFood(スローフード協会)が立ち上がり、現在160か国以上、8万人が加盟する国際プラットフォームへと広がりを見せています。

SlowFoodNipponは、国際本部から正式な承認を受けた運営機関として2016年3月に発足しました。日本各地に草の根活動をする支部を持ち、産官学民連携を図りながら、団体の国際化・活性化に取り組んでいます。

PROFILE
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