世界のスローフード運動を周れ!インターンレポート③
- 長川優基
- 2018年6月26日
- 読了時間: 4分
【ドイツのスローフードを直撃!!】
こんにちは、世界のスローフード運動を追いかけウガンダ、デンマーク、ドイツ、オランダ、アメリカ、イタリアへと旅をしている長川です。 今はアメリカのスローフードに無事辿り着き、3ヵ月間のインターンをしているところなのですが、ここまでのヨーロッパでのスローフードを中心とした体験をしばらくの間レポートしたいと思います。
まず、最初はドイツのスローフードから! ドイツのスローフードは10人以上のフルタイムスタッフが常時稼働していて、かなりスローフードの活動が盛んなようでした。なかでもユースが運営するスローフードアカデミーが今年2年目を迎えるということで、かなり気合が入っているようです。
ベルリンでそのスローフードアカデミーを統括しているEliaと昨年のアカデミー参加者のGhyslaine、そしてスローフードメンバーで食とアートを追求するInesに会いました。

この3人とはベルリンにあるMarkthalle Neunという大きな屋内型のフードホールで会いました。このフードホールはなかなか面白くて、毎週木曜の夜は世界のストリートフードマーケット、金曜はファーマーズマーケット、土日はパン祭りや豆腐イベントなど日毎にテーマが変わり、ベルリンの人々にとっても大人気の食のホットスポットでした。ベルリン観光の際にはぜひオススメです!

その中でもGhyslaineが働くWilde Wadoestersというプレシディアに認定された牡蠣を扱うお店で生牡蠣を食べさせてもらいました!ここの牡蠣はオランダの北に位置するWadden Seaというエリアで養殖されているもので、日本でも最も一般的な真牡蠣の種を養殖しているそうです。フランス発祥の種もあったそうですが、病気に弱かったり、育ちが遅いという理由で現在では日本の種が主流になっているそうです。また牡蠣の養殖技術においても日本は世界トップレベルで一目置かれる存在なのだそうです。
実際に食べてみると、ほとんど日本の牡蠣と同じような食感でした。ただ、ちょっと潮の香りが日本の方が強い気がしましたが、それは洗浄方法の違いに関係しているかもしれないということでした。


(ヨーロッパの平たい種類の牡蠣)
(オランダで養殖された真牡蠣)
ここでは生牡蠣以外にもドイツの伝統的な料理と言われるMaultaschenとKäsespätzleをスペイン人のEliaに紹介してもらいました。笑 ソーセージとビール以外でドイツ料理と言うと日本ではなかなか食べる機会がないので貴重な経験となりました。


(Käsespätzle:ニョッキにチーズをコーティングしたような料理) (Maultaschen:パスタでミンチ肉とハーブやスパイスを包んだ餃子のような料理)
次の日の夜には、泊めてくれたGhyslaineの家で寿司パーティーをやってベルリンのスローフードメンバーと交流をしました。 とても興味深かったのはベルリンで出会った人やスローフードのメンバーがほとんどドイツ以外の国の出身だったことです。イタリアやスペイン、オランダ、フランス、日本などなど非常に多国籍でした。調べてみると、ベルリンの人口約350万人のうち18%にあたる65万人の外国人が生活しているそうです。(ちなみに、東京の外国人率は約4%)その中でも、トルコ人が圧倒的に多いようで確かにトルコ人が経営するケバブ屋を街でもたくさん目にしました。


もう一つ、ベルリンで興味深かったのがベジタリアンやビーガンの多さです。ドイツと言えばソーセージとビールというようにすごく肉のイメージがあるのですが、ベルリンだけは特別のようです。ドイツに住む人たちもベルリンはドイツではなく、別の国だと言っていた程です。街ではたくさんのベジタリアン、ビーガン専門レストランを見かけました。ベルリンのベジタリアン人口は約15%と推定され世界トップレベルの数字だそうです。「ビーガンが世界一住みやすい街」ランキングでも常にトップに位置しているそうです。
そんな背景の中でアジアの誇るある食べ物が大流行しています。 それが『豆腐』です!! 肉の代わりになるタンパク質として豆腐が大活躍しているそうです。名前もそのまま『TOHU』で誰もが知っています。 僕もベルリンで豆腐バーガーを食べてみたのですが、とても美味しかったです!!
こちらでは日本で見るような豆腐が安くても1パック200円くらいの相場なので、日本のスーパーで売っている30円や50円の豆腐がいかに安いのか恐ろしく感じました。


(豆腐バーガー)

(沢山の種類の豆腐、チリ味の豆腐も)
(バーガーの中身は色々な具材を選択できます)
次は、ベルリンを離れシュツットガルトで開催された年に1回の『Slow Food Fair』に参加することが出来たので、そのレポートをお届けしたいと思います!

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